高齢者の方が運転する際に車に付ける高齢者マークですが、一体何歳から付けなければならないのでしょうか?
初心者マークは運転免許を取得してから1年間と決まりがあるのをご存知だと思いますが、高齢者マークはだいたいの年齢しか知らない人が多いようです。
いずれは自分にも関わることなので、今回は表示義務と罰則も合わせてお伝えしていきます。
高齢者マークを付ける年齢は何歳から?
高齢者マークは現在の呼び方で以前まで
もみじマーク
と言われていました。
運転中に見かけたことがある人がほとんどだと思いますが、その当初は
75歳以上
のドライバーが運転をする際には必ずもみじマークを付けなければいけないと義務化されていました。
しかしもみじマークは
枯葉マーク
落ち葉マーク
と呼ぶ人もいて、悪いイメージが付いてしまったため、2011年の2月から現在のオレンジと黄色に塗り分けられている四つ葉のクローバーをイメージしたデザインに変更され、それと共に高齢者マークをつける年齢を
75歳から70歳
変更されました。
高齢者マークの表示義務について
高齢者マークの正式名称は
高齢運転者標識
と言われ、70歳以上の人が車に必ず付けなければならないということではありません。
以前は表示義務がありましたが、現在は
努力義務
に変更になっています。
そのため免許を取得してから一年未満の人がつける初心者マークはつけ忘れたら罰金4000円と原点1点があるのに対し
高齢者マークはつけ忘れても罰金や原点の対象にはなりません。
しかし高齢者マークを付けていないと自分自身はもちろん周囲の安全にも関わることなので付けるようにしたほうが良いでしょう。
高齢者マークをつけていることによって周りの人も高齢者の方が乗っている車だと認識することができるので、事故率も低くなると言われています。
高齢者マークの車に対しての罰則は?
高齢者マークが付いている車に対して
割り込み
幅寄せ
などをすると反則金が
普通車 6000円
原点 1点
が課せられます。
これは道路交通法第71条の五号の四に当たり、高齢者マークの人だけではなく、初心者マークを付けている人に割り込みや幅寄せを行った場合にも同じ罰則があります。
運転に慣れている人が譲り合いの精神を持って運転するという義務があるので、何もマークを付けていない車に対しても割り込みや幅寄せは事故率が高くなるので良いとは言われていませんが、特に初心者マークや高齢者マークを付けた人にはしてはいけない行為だということを覚えておきましょう。
また高齢者マークを付ける側の人も付ける位置には気をつけましょう。
道路交通法で
地上0.4m以上1.2m以下の位置で前方か後方から見えやすいように表示すること
とされています。
相手が運転中にパッと目に付く所に付ける高齢者側の配慮も必要になります。
他のドライバーから見えにくい位置に付けてしまっても自分だけの自己満足にしかなりませんので、付けている位置によっては気づかれずに追い越しや割り込みなどをされてしまう危険もあるので注意が必要です。
まとめ
高齢者マークは事故率を低くするためにも大切なマークです。
今現在では高齢者マークをつけることは義務化されていないのですが、付けることによって周りに譲り合いの精神を持ってもらえますし、法律で守られているので割り込みや幅寄せなど危険な行為をしてくる車も減るかと思います。
高齢者マークの人も周りの人も安全第一で運転するように心がけたいですね。