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誰しも経験がある学校で行われる視力検査。
眼鏡は視力がどれくらい落ちると必要なのでしょうか?
何か基準はあるのでしょうか?

今回は眼鏡が必要になる視力の目安についてみていきたいと思います。

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視力が落ちる仕組み

視力が落ちる仕組みとして上げられるのは3点。


毛様体筋
外眼筋
虹彩筋



この3つの影響で視力低下が引き起こされているようです。

毛様体筋

毛様体筋というのは目のピントを調節している筋肉のことを言います。


目には水晶体というカメラのようなものがあります。

その水晶体についている毛様体筋という筋肉を使って、水晶体の厚さを調節することにより、ピントを合せることが可能になります。


その水晶体は


近くを見る時は厚く
遠くを見る時は薄く



この調整によって人は物を見ることができます。


しかし


本を読む
パソコンを長時間使う
など



ある一定の距離感で物をずっと見続けているとピントが固定され、毛様体筋が常に緊張している状態になります。

そのピントが固定されてしまうと近くにはピントは合うが、遠くにはピントが合わないといういわゆる近視の状態になります。


これをピントフリーズ現象と言います。


外眼筋

目には眼球を支えるための6つの筋肉があります。

内直筋 外直筋 上直筋
下直筋 上斜筋 下斜筋

の6つです。


これらを総称して外眼筋と言います。


右目と左目にそれぞれ6本ずつ、合計12本の眼球を支える筋肉がついています。

外眼筋が収縮と弛緩をすることで、眼球全体の形を変えてピントを調節します。


読者やパソコン、スマホなど手元の小さい文字や画面を長時間見続けると外眼筋が緊張し続けている状態になります。

すると水晶体から網膜までの距離が狂ってきて、うまくピントが調節できなくなります。


虹彩筋

人の目には瞳孔の大きさを調節して水晶体に送られる光の量を調節する虹彩筋という筋肉があります。

瞳孔という言葉は聞いたがある人も多いと思います。


暗い場所では水晶体が多くの光を必要とするため、瞳孔が大きくなる
明るい場所では少しの光で済むため、瞳孔が小さくなる



という性質を持っています。


瞳孔は2~6mm位の間で瞳孔が大きくなったり小さくなったり実際にします。


暗い場所と明るい場所で交互に物をみようとすると虹彩筋に疲労が蓄積してしまいます。
そして虹彩筋が疲れると毛様体筋も疲れるため、結果視力低下につながります。


眼鏡は視力がどれくらい下がると必要か~子供

学校では視力がどこまで落ちたら眼鏡が必要かという決まりは特に定められていません。

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学校の視力検査ではA、B、C、Dの4段階で現しています。


A 1.0~
B 0.9~0.7
C 0.6~0.3
D 0.3未満



学校の検診では


初期の近視なのか?
乱視なのか?
弱視なのか?



そういったことまでは分かりません。

正確なところは眼科を受診して視力測定する必要があります。


その眼科では子供の裸眼視力が


0.5~0.7


くらいの視力を目安にメガネを作ることを進めるようです。


ただ


黒板の字が見えにくい
日常生活で困っている
など



といったことがあれば、メガネを作った方がいいでしょう。

もしかしたら親御さんで眼鏡を子供にかけさせることに抵抗がある方もいるかもしれません。


ただお子さんの勉強に支障が出ては本末転倒です。


眼鏡は視力がどれくらい下がると必要か~大人

一般的に大人の場合の目安は


両眼の視力が0.7以下


になったら眼鏡が必要だといわれています。


これは普通運転免許証の取得に必要な条件です。


大人になると子供の時のように黒板の字が・・・

ということもなく、毎日一定の距離から一定の距離のものをみるということがないので、意外と生活はできてしまうんですよね。


そのため大人になって視力が落ちた人は運転免許を基準にして、眼鏡にするという人も多いようです。


そのメガネが必要な視力は車種によって変わります。


一種免許(大型自動車、けん引免許は除く)
大型特殊・自動二輪・普通仮免

両眼0.7以上
片目0.3以上、片目0.3未満の場合はもう片方の視力が0.7以上
視野が左右150度以上


二種免許・中型・大型・けん引車・大型仮免

両眼0.8以上
片目0.5以上
深視力検査3回の平均誤差が2センチ以下


小型特殊・原付

両眼0.5以上
片目が見えない場合はもう片方の視力が0.5以上
視野が左右150度以上


以上が必要な視力です。


視力検査の基準

視力検査の基準は世界的に統一されています。

その視力検査の基準として用いられるのが、我々日本人も馴染みのある


Cのマークのランドルト環


です。


1888年にフランスの眼科医エドマント・ランドルトが考案してから、すでに100年以上も同様の手法で我々は視力検査をしています。


視力0.5の基準は・・・

2.5mの距離から直径7.5mmのランドルト環の幅1.5mmの切れ目の方向がわかる能力。


視力1.0の基準は・・・

5mの距離から直径7.5mmのランドルト環の幅1.5mmの切れ目の方向がわかる能力。


視力2.0mの基準は・・・

10mの距離から直径7.5mmのランドルト環の幅1.5mmの切れ目の方向がわかる能力。


このように視力検査の基準が決められているようです。



視力の低下は完全に防いだり、回復させることはできません。

しかし仕事、勉強の合間にときどき遠くを見るなどして目の筋肉をほぐしてあげると視力低下を防ぐことができるかもしれませんね。

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