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卵酒は風邪をひいて食欲がない時や風邪のひきはじめの時に日本で古くから親しまれてきた療養食です。

卵酒は風邪の時に飲むというイメージがありますが、その効果をどうなんでしょうか?
また「酒」とついていますが、子供や未成年は飲めるのでしょうか?

今回はその卵酒についてそういった豆知識とおいしい作り方についてみていきましょう!

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卵酒とは?

卵酒は日本に古くから伝わる家庭療法です。

作り方は特に決まりがあるわけではなく、各家庭によってさまざまです。


卵に


日本酒
砂糖
はちみつ
など



の甘味料を混ぜたアルコール飲料です。

口あたりがよくなめらかで、おいしい療養食です。


海外にも卵酒によく似たエッグノックというホットカクテルがあります。

日本では日本酒を使いますが、海外ではブランデーやラム酒、ウイスキー、赤ワイン、白ワインなどを用います。

ヨーロッパの一部地域ではシナモンやナツメグなどのスパイスを加えるものもあります。


卵酒のおいしい作り方

ここでは卵酒のおいしい作り方を紹介します。


材料

卵  1個
砂糖、またはハチミツ 大さじ1~2
日本酒 120cc
※子供向けには日本酒大さじ2、牛乳100ccに変えて作ってください)


■ 鍋を使っての作り方

1. ボウルに卵、砂糖を入れて泡だて器で混ぜる
2. 鍋に日本酒を入れて中火にかけ沸騰させてアルコールを飛ばす
3. 1の卵液に、2の沸騰させた日本酒を少しずつ注ぎ入れよくかき混ぜる


■ レンジでの作り方①

あらかじめ、材料を全部混ぜてレンジにかける方法です。

1. 卵1個、砂糖またはハチミツ大さじ1、日本酒50ccをマグカップに入れてよく混ぜる
2. 600w15秒を3回繰り返す
※出すたびにそのつどかき混ぜてください


■ レンジでの作り方②

レンジを使って日本酒のアルコールを飛ばす方法です。後の手順は鍋を使う時と同じです。

1. マグカップに日本酒100ccを入れて、ラップをしないで600w1分かける
2. ボウルに卵と砂糖、またはハチミツを入れて泡だて器でよく混ぜる
3. 2の卵液に1の日本酒を少しずつ注ぎ入れてよく混ぜる



卵酒のおいしく作る上でいくつか注意点があります。

アルコールが苦手な人は日本酒を鍋に入れて沸騰させてアルコールを飛ばす。
沸騰した日本酒に卵液を入れると卵のたんぱく質が凝固して、口当たりが悪くなります。

卵液に少しずつ日本酒を注ぎながら混ぜるようにしてください。

卵のたんぱく質が凝固すると、卵白に含まれるリゾチームも破壊されます。


日本酒以外に

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焼酎
白ワイン
梅酒
ラム酒
ウイスキー
ブランデー
など

でも作ることができます。

より体を温めたい場合はしょうがを少し加えるといいでしょう。


卵酒の効果と風邪への効き目は?

卵酒は昔から風邪のひきはじめや風邪で食欲がない時に飲まれてきました。

風邪薬のような即効性はありませんが、風邪のひきはじめの症状を緩和したり、風邪をひいた時の療養食として親しまれてきました。


昔、卵が高価だった時代、滋養をつける意味で効果があると広く認知されてきたようです。

風邪をひいて食欲がない時におかゆやおじやを食べるように卵酒も風邪をひいて食欲がない時の栄養補給の目的で飲まれてきたようです。


卵酒に含まれる栄養素は次のとおりです。

リゾチーム

卵白に含まれるリゾチームは酵素の一種で細菌を撃退して鼻水や痰、細菌を体の外へ出すはたらきがあります。

卵のたんぱく質が固まってしまうとこのリゾチームが破壊されてしまうので、卵酒を作る時は卵のたんぱく質が固まらないように注意してください。

卵は8種類のアミノ酸をバランスよく含む、消化の良い完全食品です。
風邪をひいて食欲がない時でも体がウイルスと闘う時に必要なアミノ酸を補給することができます。

卵の中に含まれるアミノ酸の一種、シスチンは免疫力アップに役立ちます。
免疫細胞が細菌やウイルスを退治する時にアミノ酸を必要とします。

血中アミノ酸濃度を高めておくと、免疫細胞の活性化が促されます。

日本酒

日本酒は米、米麹を発酵させて作られているため栄養成分を多く含みます。
アミノ酸、ビタミン、ペプチド、核酸、ミネラルが豊富です。

日本酒に含まれるアミノ酸はワインの10~20倍あります。
日本酒には他のアルコールよりも多くのアデノシンが含まれます。

アデノシンは血管の収縮を阻害するはたらきがあるため、体を温める作用が長く続きます。



ちなみに卵酒は


アルコールが入っているので風邪薬と併用するの厳禁です!


アルコールを飛ばすから大丈夫!


と思ってはいけません。

たとえ少量でも薬の副作用が強く出る、薬の効果がなくなるなどの恐れがあります。


子供や未成年でも飲めるの?

卵酒には「酒」という名前が入っているため、子供や未成年にはどうなんだろう?
と思われる方もいるかもしれません。

ただ日本酒を沸騰させてアルコールを飛ばして作るため


子供や未成年の人が飲んでも特に心配はいりません。


ただ飛ばしているとはいえ、気になる場合は日本酒の量を大さじ2に減らして、アルコールをしっかり飛ばし、残りの分量を牛乳で差し替えて作ってください。

まとめ

卵酒をおいしい作り方は特に卵のたんぱく質が固まらないように気を付けてください。

卵のたんぱく質が凝固しないようにするには、卵液に沸騰させた日本酒を少しずつ注ぎ入れるのがコツです。


ここを注意しないとそもそも味が残念になります。

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