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イチジクは8月から10月にかけて出回る食物繊維の多い果物です。

便通を改善するほか、血糖値やコレステロール値を下げるなどのうれしい効果もあります。

イチジクの皮には食物繊維とポリフェノールが豊富に含まれています。

年間通して出回るドライフルーツは生のものより、食物繊維とカルシウムが豊富に含まれています。

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イチジクの栄養とカロリー

イチジクは

初夏から夏になるもの
秋になるもの
その両方になるもの

の3種類があります。


一般的にイチジクが出回るのは

8~10月で6~7月に出回るのは夏に実をつけるものです。


生のイチジクのカロリーは

100g 54カロリー


ドライイチジクのカロリーは

100g 292カロリー


どちらも糖質と食物繊維を豊富に含みます。


■イチジクに含まれる栄養素

食物繊維
糖質
カルシウム
鉄分
カリウム
ビタミンB1
ビタミンC
ビタミンE
クエン酸
など


イチジクの栄養の効果

イチジクは古くから不老長寿の果物として重宝されてきました。
その栄養効果は計り知れません。

以下ではイチジクの栄養の効果についてまとめてみました。

食物繊維

イチジクの食物繊維は

水溶性食物繊維
不溶性食物繊維

この両方が含まれており、ペクチンを豊富に含みます。


食物繊維は重量の1割になり、りんごやイチゴの1.5倍にもなります。


一番の特徴は豊富に含まれる水溶性食物繊維のペクチンです。

ペクチンは


腸の活動を活発にして
便通を促し
お通じを改善する



という効果があります。


そして食物繊維は

プルーンの3倍
ごぼうの2倍

にもなります。

カルシウム

ドライイチジクは生よりも食物繊維とカルシウムを豊富に含みます。

特にカルシウムはドライイチジクを一日2~3粒食べれば、一日に必要な鉄分を補給することができます。


特に乾燥イチジクのカルシウム含有量は果物の中で一番高いです。

エストロゲン

ドライイチジクにはエストロゲンに似た成分が含まれています。
更年期障害をはじめ、婦人科系の悩みに効果があります。


抗酸化物質を豊富に含み、細胞の老化を防ぐことから、美容効果が期待できるフルーツです。

お酒を飲んだ後にイチジクを食べると二日酔いになりにくいと言われています。

ベンズアルデヒド

イチジクに含まれる芳香成分のベンズアルデヒドには抗がん作用があります。

イチジクを常食する地方では、がんの発生率が低いという報告があります。

フィシン

イチジクの皮をむくと白い乳汁が出ます。
生のイチジクから出る乳液状の汁にはフィシンというたんぱく質分解酵素が含まれています。

肉料理や魚料理の後にイチジクを食べると消化を助けるため胃の負担を軽くすると言われています。

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カリウム・ベルガプテン・プソラレン

イチジクにはコレステロール値の上昇を抑えるはたらきがあります。

血糖値の上昇を抑えるはたらきがあるため、糖尿病を予防する効果が期待できます。

イチジクに含まれるカリウム、芳香成分のベルガプテンやプソラレンには血圧降下作用があり、動脈硬化を防ぐはたらきがあります。


イチジクの食べ方

生のイチジク

イチジクは旬の時期には


生で食べることをおすすめします。


生で食べた方が


ビタミン
ミネラル
酵素
など



を効率よく摂取することができます。


ただしアクが強いので食べ過ぎると便通が緩くなることがあるので、注意しましょう。


生の未熟な果実には熟したものやドライフルーツのような栄養価はなく、食べても消化不良を起こします。

未熟な生の実を食べる場合は加熱してコンポートやソースなどにしてから食べるといいでしょう。

固くて皮が剥きにくい場合はトマトのように軽く湯煎した後氷水に落とすと皮がツルリと楽に剥けます。


ワインやブランデーを使ったコンポートなどもおすすめです。

肉料理とも相性がよく、また一緒に食べると消化を助けます。

ドライフツール

ドライフルーツで特に相性がいいのはチョコレート乳製品です。


チョコレート
⇒市販品にはチョコレートのコーティングをしたものもあります


乳製品
⇒ヨーグルトやクリームチーズ、ブルーチーズと合わせるのもおすすめです


またドライフルーツは

パウンドケーキ
ケーキ
タルト

に使うのもおすすめです。


ソースやジャムにすると保存がききますが、イチジクのたんぱく質分解酵素は加熱するとはたらきが弱まります。

酵素のはたらきを期待するなら、生かドライフルーツで食べることをおすすめします。



ちなみにイチジクは皮ごと食べると皮には食物繊維とポリフェノールが豊富に含まれていますので、できれば皮ごと食べた方がいいですよ。


もしイチジクを調理する場合はどうしたらいいのかとわからない方も多いはず。

ここでは定番のイチジクの甘露煮の作り方を紹介します。


■ 材料

イチジク  200g
白砂糖  200g
レモン汁  大さじ1


■ 作り方

① イチジクを水洗いする
この時茎があれば取り除きます。

② 鍋にイチジクと白砂糖、レモン汁を入れて弱火で煮込む

③ アクが出たらすくってとる

④ 1~2時間煮たら、いったん火を止めて休ませる
この時かなり水分が出ます。
この工程を何度か繰り返します。

⑤汁にとろみがなくなるまで煮込む


まとめ

イチジクは生の果物とドライフルーツ、どちらも豊富に食物繊維を含み、便通を改善する効果があります。

年間を通して手に入りやすいドライフルーツは生に比べて栄養価が高いのが特徴です。


一方、生のイチジクには消化を助ける酵素があるため、肉や魚などの料理の後に食べると胃の負担を軽くします。

旬の時期には生を食べ、それ以外の時期にはドライフルーツを食べるなど、季節に合わせていろいろ食べ方を変えるのもいいでしょう。

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