コンタクトレンズには専用の保存液が販売されていて、寝る前などにコンタクトを外す際、保存しておく液があります。
通常はそのような保存液を使いますが、急に泊まることになったり、保存液を忘れてしまっりした時はどうしたらいいのでしょうか?
そういった場合にコンタクトの保存液として代用できるものを紹介していきます。
コンタクトの保存液に代用できるものは?
コンタクトレンズにはハードレンズとソフトレンズの二種類があり
ハードレンズは水でも一応代用することができます。
その1回で付けられなくなったりということはありません。
※常用するのは当然NGです
しかしソフトレンズは水で代用することができません。
では保存液がない場合はどうすればいいのかというと一つだけ代用できるものがあります。
それは・・・
生理食塩水
です。
実は生理食塩水は自宅でも簡単に作ることができます!
いざという時のために覚えておくといいと思います。
では早速作り方をご紹介していきます。
■ 生理食塩水の作り方
1. 500mlのペットボトルと塩を4.5g用意する
ペットボトルはよくすすいで清潔な状態にしておきましょう。
2. 100ml程度水を入れる
3. 塩を入れてペットボトルを振り、塩と水をよく混ぜる
4. 最後に500mlになるように水を足す
これで完成です!
たったこれだけでコンタクトレンズの保存液として代用することができます。
お金もかかりませんし、自宅でできる手軽さからついつい常用したくなっちゃいます。
ただ生理食塩水には
洗浄
消毒
の効果はありません。
そのため常用することはNGです!
ただ保存できるだけです。
あくまでも液がなくて困っている時のみに使用してください。
そしてコンタクトレンズは生理食塩水でしか代用することができません。
他のもので代用してしまうと目に異常が現れる可能性が高いので注意しましょう。
コンタクト保存液の代用で水道水や目薬はNG?
コンタクトレンズの保存液の代用に水を使うことはNGです。
ハードレンズであれば代用することができますが、ソフトレンズの場合は塩分のない水はコンタクトレンズに水が吸収されてしまうのです。
そのため一晩水に付けられていたコンタクトレンズは
ブヨブヨになる
形状が崩れる
など
のようなことが起こるため、付けた時に痛みや違和感があります。
ソフトコンタクトを付けている方なら一度は水を保存液にしたことがあると思います。
とんでもない痛みが出ることありますよね。
ちなみにただコンタクトだけの問題であればいいのですが、一番怖いのがコンタクトレンズにアカウントアメーバが付着してしまうことなのです。
大抵のアカウントアメーバは塩素などで消毒されるため、生理食塩水や洗浄液だと大丈夫ですが、塩分の全く含まれていない水道水にはアカウントアメーバが潜んでいる可能性があります。
それを目に入れてしまうと角膜炎を引き起こしたり、最悪失明に至ってしまうのでとても怖いものです。
そして目薬を保存液として代用する人もいるかと思いますが、
目薬もNGです!
目に入れるものなのになぜ?
と思う人も多いと思いますが、目薬には防腐剤が使用されているものもあります。
コンタクトレンズは目薬の成分を吸収してしまう特徴があるので、この防腐剤ももちろん吸収してしまいます。
それを目につけてしまうと、炎症を起こしたり目が傷ついてしまうので、代用しないように注意しましょう。
まとめ
コンタクトの保存液の代用は生理食塩水でしかできません。
始めのうちは目に入れるものなので、慎重に行っていたかと思いますが、慣れてくるとだんだん面倒になってきて、適当に扱ったり、保存液をきちんと使用しない人も増えていくと思います。
しかし専用の洗浄液をきちんと使わなければ、目に大きな障害が残ってしまうこともありますので注意しましょう。
生理食塩水の作り方もとても簡単にできるので便利ですが、長期間使用することは避けましょう。
あくまで保存だけです。
正しい使い方を守ってコンタクトを使ってくださいね。