豆腐の木綿と絹ごしの違いで思い浮かぶのは食感や固さですよね。
この二つの豆腐はそれ以外の栄養やカロリーに違いはあるのでしょうか?
木綿と絹も大豆から作られるというのは同じはず。
今回は木綿と絹の豆腐の二つの違いを調べてみました。
木綿と絹の違いを比較
木綿豆腐と絹ごし豆腐は原料は共に大豆。
この二つの豆腐の違いは何があるのでしょうか?
木綿と絹の違いを
作り方
栄養素
カロリー
など
の面から比較してみました。
作り方
豆腐は大豆を一昼夜水に浸してから、柔らかくしてすりつぶします。
それを濾して絞った汁が豆乳です。
これに、にがりなどの凝固剤を入れて固めます。
ここまでは木綿豆腐も絹ごし豆腐も同じです。
■ 木綿
凝固剤を入れて、固めたものを木綿の布を敷いた型箱に流し込み、重石をして水分を切ります。
豆腐の表面に木綿の布目がつくところから、「木綿豆腐」と名前がつきました。
■ 絹
絹ごし豆腐は木綿豆腐に使う豆乳より、少し濃いものににがりなどの凝固剤を加えて作ります。
水切りの工程が入らないため、なめらかな舌触りになります。
こちらは絹のような舌触りが由来となり、「絹ごし豆腐」という名前がつけられたようです。
栄養素
■ 木綿
木綿と絹の豆腐の二つの中で、単純にどちらが栄養があるのか?
と聞かれたら木綿豆腐に軍配が上がります!
木綿豆腐は作る工程で水分を切るため、栄養分が凝縮します。
そのため絹ごし豆腐と比べると
たんぱく質
カルシウム
鉄分
これらが2倍近く含まれています。
では木綿豆腐の方がいいのでは?
と思いますが、木綿豆腐は絹ごし豆腐に比べて、水気を切っているので、水分が少ないのが特徴です。
しかしこの水分にはビタミンB群やカリウムが含まれています。
そのためビタミンB群とカリウムが水分と一緒に出ていってしまいます。
栄養面でいうとこれがマイナス要素ですね。
■ 絹
木綿豆腐との違いは水分を切らないこと。
水分がそのまま残っているため、木綿豆腐に比べると
ビタミンB群
カリウム
が多く含まれています。
またたんぱく質・脂質なども豊富なのが特徴です。
⇒豆腐の栄養と効能は?食べ過ぎると太るのか1日の摂取量の目安も紹介
カロリー
豆腐をカロリーだけみると木綿豆腐の少し絹ごし豆腐より高いです。
これは単純に水分量の差です。
製法の過程で木綿豆腐は水分を切り、栄養素を凝縮させているため、少しカロリーが高くなっています。
■ 木綿
木綿豆腐のカロリーは
100g:72kcal
1丁:216kcal
■ 絹
100g:56kcal
1丁:168kcal
ちなみにカロリーだけみると絹ごし豆腐を選択してしまいそうになりますが、実は木綿豆腐と絹ごし豆腐では
カロリーは木綿豆腐の方が高い
糖質は絹ごし豆腐の方が高い
というようにカロリーと糖質で違いが生じます。
木綿豆腐の糖質は・・・
100g:糖質 1.2g
1丁:糖質 3.6g
絹ごし豆腐の糖質は・・・
100g:糖質 1.7g
1丁:糖質 5.1g
糖質を考えるとダイエットなどの時には木綿豆腐の方がいいかもしれませんね。
まとめ
木綿豆腐と絹ごし豆腐は食感以外にも結構違いがありましたね。
栄養面では
木綿豆腐・・・たんぱく質・カルシウム・鉄分など
絹ごし豆腐・・・ビタミンB群・カリウムなど
そしてカロリー面では
木綿豆腐・・・1丁216kcal
絹ごし豆腐・・・1丁168kcal
ただカロリーは木綿が高いが、糖質は絹が高い。
というような違いがあります。
ちなみに現代ではどちらかというと絹ごし豆腐の方が人気のようですね。
ただ実際には料理の種類によって使う豆腐も違ってくるため、人気があるのは冷奴として食べる時の人気かなと思います。