栗は皮が硬くて剥くのが大変。
水につければ包丁でも剥けるけど、時間と手間がかかって面倒。
ただ圧力鍋や炊飯器を使い、冷凍すると手でするりと簡単に皮を剥くことができます。
そして栗は茹ですぎると実が崩れてしまって、ベチャッとなって料理に使うのには不向きです。
ただここで紹介した方法なら生に近い状態で栗を茹でるので、栗おこわやマロングラッセ、甘露煮などいろいろな料理に使うことができます。
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栗をゆでる前にする下処理
栗はそのまま放置すると表面が白くなり、虫がわいてしまいます。
またそのままでは鬼皮が硬いし剥きにくいです。
栗の鬼皮を剥く前に一日水につけておくと鬼皮がやわらかくなって剥きやすくなります。
また水につけることで、もし栗の中に虫がいても出てくるので追い出せます。
時間がない時は栗につける水をお湯に替えれば、つける時間は1時間くらいで済みます。
栗を水またはお湯につけるのは、この後でご紹介する栗の皮を剥くために必要な下処理です。
時間がかかって面倒に思うかもしれませんが、必ず行ってくださいね。
栗のゆで方
栗はふつうの鍋だけでなく
圧力鍋
フライパン
炊飯器
電子レンジ
など
いろいろなものを使って茹でることができます。
量が多い時は鍋や圧力鍋、炊飯器を使う方が向いています。
少ない量の時はフライパンや電子レンジを使うといいでしょう。
ここで紹介した茹で方はほとんど生の状態なので、いろんな料理に使うことができます。
ちなみに茹ですぎると皮が剥きにくいだけでなく、剥いている時に実がボロボロ崩れてしまいます。
加熱時間に注意してください。
鍋を使う方法>
①鍋に水を入れ、沸騰させる
②沸騰後に塩を少しと下処理をした栗を入れる
塩は水1リットルに対し、大さじ1/2を目安にしてください
③3分茹でたら火を止めて、そのまま冷やす
茹で時間が長いと鬼皮が剥きにくくなり、実もボロボロ崩れてしまうので注意してください。
④手で触れるくらい冷めたらお湯から取り出す
圧力鍋を使う方法
①下処理した栗に包丁でとがった方から何方向か切り込みを入れておく
②圧力鍋に栗と栗がかぶるくらいの水を入れて煮る
③加圧が始まってから5分で火を止める
③火を止めたら、鍋に水をかけて外側から急速減圧する
圧力鍋を使って栗をゆでると急な加圧の後の減圧で渋皮と実の間の空気が一気に膨らんで、隙間を作ります。
あらかじめ入れた切り込みから手で鬼皮ごと簡単に剥くことができます。
炊飯器を使う方法
①下処理した栗のとがったほうに包丁かナイフで切り込みを入れる
②炊飯器に①の栗1kgと水を入れて炊飯スイッチを入れる
水は栗がちょっと出るくらいの量でも大丈夫です。
目安は栗1kgに水300ccです。
③炊き上がったら、蒸らさず、すぐ取り出す
炊飯器の機種によっては炊き上がりを認識できないことがあります。
その場合は35~40分を目安に手動でスイッチを切り、取り出してください。
電子レンジを使う方法
①下処理した栗の底面(ざらざらした方)を包丁で落とす
切り込みを入れるだけだと、電子レンジの中で栗がはじけて危険です。底を落としてください。
②耐熱容器に①の栗と栗がつかる程度の水を入れて、二重にラップをする
③600wで3分かける
加熱時間が長いと栗の水分が飛んで味が落ちてしまいます。
フライパンを使う方法
①下処理した栗の底面(ザラザラしたほう)に長さ1センチ、深さ1ミリくらいの切り込みを入れる
②フライパンに①の栗を並べて、栗の頭が出るくらいの水を入れてフタをする
③中くらいの強火に10分かける
④パチパチと弾ける音がしたら、フタをしたまま3~4分炒る
どの方法でも手で触れるくらいまで冷めるまで待ってください。
手で鬼皮と渋皮が一緒にスルリと剥けます。
茹でた栗は
冷蔵庫では3~4日
冷凍庫では1ヶ月
位は保存が可能です。
栗は冷凍保存すると味が落ちます。
粗熱が取れた栗を金属製のトレーに載せて並べ、ラップをして一旦冷凍します。
凍ってからジップロックに移し替えて冷凍保存すると味が落ちるのを防ぐことができます。
栗のむき方
茹でてすぐ皮を剥く
①茹で上がったら、手で触れるくらいの温度になるまで、そのままおいて冷ます
これはどの茹で方も同じです。
②お湯から出したら、切り込みを入れたところから、手で鬼皮を剥く
渋皮ごとスルリと剥けます。
③栗を剥いたらアクが出るため、すぐ水につける
冷凍してから皮を剥く
①冷凍した栗を自然解凍する
②切り込みのところから、手で剥く
鬼皮と渋皮が一緒に剥けます。
③栗を剥いたらアクが出るので、すぐ水につける
まとめ
栗は下処理をしないと硬い鬼皮が剥けなかったり、処理に時間がかかったりと何かと面倒です。
栗を漬ける水をお湯に変えたり、圧力鍋や炊飯器、電子レンジ、フライパンを使うと時間を短縮することができます。
ここでご紹介した方法で栗を茹でるとほとんど生の状態なので、栗ご飯や甘露煮、マロングラッセなどいろいろな料理に使うことができます。
渋皮煮を作る場合は、渋皮を残して剥いてください。