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豆腐の木綿と絹ごしの違いで思い浮かぶのは食感や固さですよね。
この二つは栄養やカロリーに違いはあるのでしょうか?

木綿豆腐と絹ごし豆腐は豆乳から作られるというのは同じはず。

今回は木綿と絹の豆腐の二つの違いを比較しながら、気になる栄養や効能についても調べてみました。

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豆腐の栄養の特徴は?

豆腐は大豆から作られますが、あまり消化のよくない大豆と違い、豆腐の栄養成分はとても消化・吸収が高い食品です。


大豆を細かくして
たんぱく質と脂肪を遊離し
繊維質を取り除いたもの


それが豆乳ですが、これににがりを加えたものが豆腐です。


豆腐は江戸時代中期に生まれました。

広く親しまれた豆腐は『豆腐百珍』という料理本まで生み出したほどです。

豊富なたんぱく質を含みながら消化吸収がいいので子供からお年寄りまで、胃腸の弱い人や夏バテにと幅広く使えるのも特徴です。


豆腐の効果とは?


低カロリー

豆腐は豊富なたんぱく質と脂肪を含みながらも低カロリーなのが魅力です!


豆腐に含まれるサポニンには満腹中枢を刺激するはたらきがあり


食欲を抑えることができるため、ダイエット中の強い味方です!


豆腐に含まれる成分にはサポニンのほかに大豆ペプチド、レシチン、リノール酸、大豆オリゴ糖など、さまざまなものがあります。


病気の予防

豆腐は低カロリーですが、豆腐は意外にも脂肪を多く含みます。

豆腐の脂肪分はリノール酸です。


リノール酸は不飽和脂肪酸のため


あまりコレステロールを含まない
血管に付着するコレステロールを除去する善玉コレステロールを増やす作用がある
血管をキレイにする


などの特徴があると言われています。


豆腐を食べることで血管をキレイにし、コレステロール値を減らすことは高血圧をはじめ、動脈硬化、心筋梗塞、脳出血、狭心症、心筋梗塞など、さまざまな病気の予防にもなります。


また肝臓にたまった脂肪を減らしたり、脂肪肝を改善するはたらきがあります。


大豆イソフラボンが多く含まれる

豆腐には

大豆イソフラボンでも知られている女性ホルモン作用

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が多く含まれます。


豆腐に含まれる大豆オリゴ糖は腸内環境をととのえる善玉ビフィズス菌をサポートします。

女性ホルモンは肝機能と腸内環境とは切っても切れない関係があります。


これらを改善することは、女性ホルモンにかかわるすべての症状を改善することにも、つながります。


木綿と絹の違いを比較

木綿豆腐と絹ごし豆腐は同じ豆乳から作られています。
材料は同じですが、作り方が違います。


豆腐は大豆を一昼夜水に浸してから、柔らかくしてすりつぶします。
それを濾して絞った汁が豆乳です。

これに、にがりなどの凝固剤を入れて固めます。

ここまでは木綿豆腐も絹ごし豆腐も同じです。

木綿豆腐

固めたものを木綿の布を敷いた型箱に流し込み、重石をして水分を切ります。

豆腐の表面に木綿の布目がつくところから、「木綿豆腐」と名前がつきました。


水分が絞られるため栄養分が凝縮するため


たんぱく質、カルシウム、鉄を絹ごし豆腐の2倍近く含みます。


カロリーは72kcalと絹ごし豆腐より少し高めです。


型崩れしにくいため、炒めたり、焼いたり、煮たりなどの火を使う調理に向いています。

 

絹ごし豆腐

絹ごし豆腐は木綿豆腐に使う豆乳より、少し濃いものににがりなどの凝固剤を加えて作ります。

水切りの工程が入らないため、なめらかな舌触りになります。

水分がそのまま残っているため、木綿豆腐に比べると


たんぱく質と脂質が豊富でビタミンB群やカリウムを多く含みます。


カロリーも56kcalと、木綿豆腐と比較して少し低めです。


つるりとのどごしがいいため、冷ややっこや味噌汁、スープなどに向いています。


まとめ

豆腐の摂取量の目安は成人一人当たり


一日で1/2丁程度


豆腐はそれだけでも栄養分を無駄なく吸収できるすぐれものですが、調理によって、さらに吸収率を上げることができます。


たとえば味噌と一緒に調理するとイソフラボンの吸収率をアップさせることができます。

カルシウムは吸収しにくい栄養素ですが、豆腐のたんぱく質とは相性がよく、一緒に摂ると吸収率がアップします。

豆腐のグラタンなどは、カルシウムも一緒に摂れるのでいいでしょう。


木綿豆腐と絹ごし豆腐では作り方の違いから、含まれる栄養分が違います。

調理法によって、使い分けると摂取できる栄養分も違うので、使い分けて工夫するといいでしょう。

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