夏にはお祭りや花火大会といった浴衣を着るイベントが多くありますよね。
お祭りや花火大会でよく浴衣ですが、洗濯や手入れの仕方ってどうしていますか?
洗濯の仕方やその後の手入れの仕方が大変そうだと思い、着るのを諦めてしまっていませんか?
今回はそういった方の為に浴衣の手入れの仕方について詳しくまとめてみました。
覚えておけば、夏は浴衣を着てお祭りや花火大会を楽しむことができますよ!
浴衣の洗濯方法は?
浴衣を洗濯する方法にまずは悩んでしまいますよね。
自分で洗濯する場合は洗濯と言っても大きく分けると
手洗いか
洗濯機で回すか
のどちらかだと思います。
この2つの洗濯方法を順番に詳しく見ていきましょう。
手洗い
基本的に浴衣は手洗いが安心です。
洗濯機で洗濯をするのが当たり前になってきている現代では、少し面倒に感じるかもしれませんが、手順を紹介します。
1. 衿にしつけをかける
これは洗濯することでよれてしまうのを防ぐ為に行います。
洗濯後はもちろん取りますので、ざっくり縫う程度で大丈夫ですよ!
しつけ糸や木綿糸で縫います。
2. 水で洗う
浴衣が入る程度の大きさのバケツか洗面器を用意して、中性洗剤で洗いましょう。
少しの汚れであれば、水のみで洗った方が色落ちを防ぐことができます。
一般的な洗濯洗剤を使ってしまうと色落ちしてしまうので、洗剤を使うにしても必ず中性洗剤で洗うことをオススメします。
そして必ずつけ置きをしないこととお湯で洗わないことも大切なポイントになります。
お湯は浴衣を縮めてしまうので、必ず冷たい水でなるべく短時間でサッと洗います。
3. 軽く絞り干す
洗った浴衣を軽く絞り、干します。
干し方については、後で詳しく説明します。
洗濯機
洗濯機でも実は浴衣を洗濯することは可能です。
ただし絹などの生地で作られた浴衣は洗うことができませんので、必ず洗濯表示をみてから洗濯機を使いましょう。
洗濯機で洗う場合にもしつけをしておくと型崩れ防止になるので安心です。
そして浴衣を畳み、ネットに入れて洗濯機で洗います。
水は多い方が色落ちしないので、浴衣を洗う際にはいつもよりも多めの水で回し、脱水を短めにすることがポイントです。
洗濯機だとどうしても手洗いよりシワが目立ってしまいます。
そのため半乾きの状態にしたら1度アイロンを当てておくと仕上がりが綺麗になりますよ!
浴衣の干し方
洗濯機で洗っても、手洗いで洗っても、基本的に干し方は同じです。
浴衣専用のハンガーが販売されているので、それを使用して干すことがオススメですが、なければ洗濯竿にそのまま袖を通して干しても良いでしょう。
屋内で干す場合は良いのですが、屋外の場合だと日褪せしてしまうことがあります。
そのため屋外で干す場合には浴衣を裏返しにして干しておくと日褪せを防ぐことができます。
特に夏は太陽の光が強いので注意しましょう。
そして干し終わったら軽く浴衣をパンパンとしながらシワを取っておくと良いですね。
浴衣のアイロンの仕方
次に浴衣を着る時にシワシワだと着る気になれませんよね。
見た目も悪いので、しまう時にきちんとアイロンをかけてピシッとしておきましょう。
アイロンの手順を紹介します。
1. 浴衣が収まる大きさのシーツやバスタオルを床に敷いて、その上に浴衣を置く
2. 洗濯する際に洗濯のりを使っていない場合のみ、スプレーのりを軽く浴衣に吹きかける
たくさん吹きかけてしまうと後にカビが発生してくる恐れがあるので付けすぎないように調節してくださいね!
3. アイロンの温度は浴衣の生地に合わせて調節し、あて布をしながら前身頃の上部⇒後身頃の上部⇒袖⇒前身頃の下部⇒後身頃の下部の順番にアイロンをかけていく
襟や裾を軽く引っ張りながらかけるとピンとした綺麗な仕上がりになるので試してみてくださいね!
4. しばらくそのままにしておき、浴衣から熱を冷ます
浴衣の畳み方
最後に浴衣をしまっておくのに、たたむかと思いますが、綺麗に保管しておけるたたみ方をご紹介します。
1. アイロンをかけ終わった浴衣を綺麗に広げる
着物の衿が左側に裾が右側にくるように広げることがポイントです。
2. 下前を衽線に沿って縫い目3~5mm程度ずらして手前側に折り返す
3. 衿肩周りを広げ、襟を内側に折り返す
4. 3で折り返した衽の上へ上前の衽を重ねていく
この時に衿元や衿先、褄先を綺麗に整えておくことで、シワになりませんので丁寧にします。
5. 背縫いで折ってから、上前の脇縫いと下前の脇をそろえる
この際に衿先が少し出るかと思うのですが、これは出ていても大丈夫なので、無理に引っ込めたりしないでください。
6. 上側の袖を袖付けから折り、身頃の上に重ねる
7. 襟元を折らないように気を付けながら身頃を下から二つに折りあげる
8. 手前から両端を持って上下裏返し、もう一方も同じようにすれば完成
まとめ
浴衣は扱いが普段着とは違い難しいと感じるかもしれませんが、手順を覚えてしまえば意外とすぐにお手入れをすることができますので、今年の夏は是非浴衣にチャレンジしてみてくださいね。